インドのヨガ、中国の鍼灸術に、タイの伝統的治療法をミックスしたと言うタイ・マッサージ。この学校の修学期間は2週間ほどで、費用は1990年当時で2万円弱。図入りの簡単な教科書を渡され、さあ授業の始まりです。最初に先生の模範演技(施術)を見てから、生徒が2人組みになってそれを真似る、と言う方法です。会話は英語とタイ語のチャンポンですが、見ながら出来るので特別不自由は感じませんでした。 |
![]() 卒業試験(練習?)風景 : 足で腰を押さえ体を反らせています |
タイ・マッサージでは掌(てのひら)、肘(ヒジ)、膝(ヒザ)、踵(かかと)と全身を使って相手の体をほぐしていきます。指を使うときも「押す」と言うより、「筋肉や筋を親指の腹で横にはじいていく」感じなのです。足裏から始まって、背中、腕へと進み、最後にはエビ反りのような荒業も飛び出しますが、一番好きだったのは手のひらのマッサージ。これはウトウトと眠くなるほど「サバーイ!」(気持ちが良い)のです。 |