買地券

 館内には、ドームのような5号墳や四神図(青龍・朱雀・白虎・玄武)が描かれた6墳などが実物大で再現されています。後半は武寧王陵墓の解説展示で、公州博物館では薄暗くて良く見えなかった宝冠や装飾品ですが、ここはレプリカなので明るい照明の元じっくり観察できました。
地神から墓地を購入した契約書:売地券
地神から墓地を購入した契約書:売地券
 面白いなと思ったのは、墓誌と同じ青灰色の閃緑岩に彫られた買地券の存在。これは斯麻王の墓地を作るにあたり、地神からその敷地を銭一万文で購入した契約書で、百済の思想や喪葬礼の習慣を探ることができる画期的な資料なんだそうです。


悪鬼を避ける鎮墓獣の前に置かれているのが
墓誌と買地券、その上にあるのが銭一万文
悪鬼を避ける鎮墓獣の前に置かれているのが
墓誌と買地券、その上にあるのが銭一万文
 ここで数ページ前の公州博物館の復元モデルを思い出してみましょう。聖獣と墓誌石・買地権石部分を、少し拡大してみましたのでご覧下さい。2枚の石の丁度中央部分に乗っているのが、紐に通したお金、契約書に書いてあった銭一万文です。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です