金銅製大香炉

 暖かい部屋でゆっくり眠った翌朝、うれしいことに体調は回復していました。お天気もなんとか持ちそうで、まずは良かった。刺すような寒風の中でしたが、足取りも軽く「まずは博物館へ」。

 ホテルから徒歩10分弱、入り口で迎えてくれるたのは陵山里古墳群から発見された、「金銅製香炉」のモニュメント。実物は高さ64cmの大きな香炉で、吼える龍が蓮華のつぼみを支え、頂上には飛び立つ寸前の鳳凰が乗る優美な造詣。百済工芸の水準の高さを示す作品と言われています。

陵山里古墳群から発見された「金銅製香炉」のモニュメント
陵山里古墳群から発見された「金銅製香炉」のモニュメント
 写真はもちろんモニュメントの方で、実物を11倍に拡大再現した作品。高さは8.3mあるそうです。『胴体には蓮の花ビラと水中の魚や動物、蓋には蓬莱山に地上の動物と人物を配している。この香炉は、仏教と道教、陰陽思想など、東洋思想の根本原理を造詣化したもので、百済人の精神世界を表現した世界的文化財である。』と解説版にありました。実物は韓国の国宝287号に指定されています。

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