婚姻池

 お次は「韓流ドラマ『オールイン運命の愛』のロケ地として有名になった」と言うソプチコジです。灯台へ向う途中にある小さな教会の中は、そのドラマの記念館になっているようですが、韓流ドラマには余り興味がないのでパス。帽子も飛ばされそうな強い風だけが印象に残る場所でした。
三神人と三姫が結婚のため沐浴したと言う池
三神人と三姫が結婚のため沐浴したと言う池
 ドラマよりは神話。三姓穴神話で三神人が初夜を過ごしたという伝説の洞窟、地図では「婚姻址」と記されたその場所を見たいとリクエスト。韓さんもまだ行ったことがないということでしたが、さすがプロ。「確かこの辺りに遺跡があったはず。確認してきますからちょっと待って」と車を停めた場所がドンぴしゃり、その史跡でした。

 道路の脇には真新しい建物と駐車場がありましたが、まだ無人で史跡を表す標識もありません。まだ整備されていない道をしばらく歩くと目の前に池が現れました。結婚の前に三神人と三人の姫君たちが沐浴をした、ここがその場所「婚姻池」です。


 ここで終わりかと思いましたが、韓さんは池のほとりを通り過ぎ尚も奥へと歩いていきます。そして何もない広場の地面を指差して、「ありました、ありました。ここですよ」。近づいてみると丸く石囲いされたその中央に、大きな穴が開いていました。
結婚初夜を過ごした洞窟入り口
中に入ってみると、本当に3つの洞窟に分かれていました
結婚初夜を過ごした洞窟入り口
中に入ってみると、本当に3つの洞窟に分かれていました
 こちらが三組の若者が初夜を過ごしたという洞窟の入り口です。自然石か人が作ったのか、はっきりしない石段を降りて中に入ってみると、そこは自然光が充分届くほどの(つまり余り広くない)空間で、その広間の三方に穴、と言うか窪みがあるのが見て取れます。奥行きはそうありませんが、「3つの部屋に分かれている」とも言える構造で、それが「三姓穴神話」と結びついたようです。

 ひっそりと静まり返った神秘的な史跡で、三姓穴共々大いに気に入りましたが、入り口に建物が出来ていたことから考えてもそのうちに入場料をとるようになりそう。観光客が押し寄せるようになっても、この雰囲気だけは残しておいて欲しいものです。

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