済州島

 木浦を定時に出航した船は、順調に多島海を南下して行きます。船内には自由に座っていられる椅子が少なく、やむを得ず甲板に出てみましたが、ここは寒くて長くはいられません。居場所がないので到着までの4時間余り、通路の窓辺に立ったまま移り変わる風景を眺めていました。
木浦を出て4時間、チェジュ島が見えてきました
木浦を出て4時間、チェジュ島が見えてきました
 地図上では、「♪海が割れるのよ」と歌われた珍島(ちんど)もこの近くのはず。通りかかった船員さんに聞いてみると左手遠くを指差して、「あそこに見えているのが半島と珍島を結ぶ橋ですよ」と教えてくれました。生憎とこの日は曇天で、肉眼では(近眼なので)良く見えません。こんな時に活躍してくれたのが、持参のオペラグラス。ウーン確かに、橋らしき物体が見えていました。珍島を過ぎしばらくすると、周囲に小島が少なくなってきました。多島海を抜けたようです。

 出航後4時間ほどたつと船内に動きがでてきました。甲板に出てみると、はるか前方に島影が見えています。それがグングンと近づくと、山の高さも増してきました。済州(チェジュ)島です。


東西73km、南北41km:韓国最大の島チェジュ
東西73km、南北41km:韓国最大の島チェジュ
 済州島は半島の西南に浮かんでいます。東西73km・南北41kmと、東西に長い楕円形をしている韓国最大の島です。火山活動で出来た島で、主峰は1800mの漢拏山。対馬暖流の影響下にあるため、冬でも暖かいと言うことでしたが・・・・・。それはあくまで「半島と比べて」らしく、1月中旬の訪問時は寒かったんですよ、ブルブル。

 港から港までの直線距離を測ってみると、木浦からは141km、釜山までは288kmとなりました。一方対馬までの距離は266kmで、何と釜山より近いんですね。地図を見てもう一つ付け足しておきたいのが、「済州島から真東に向うと北部九州に突き当たる」と言うこと。ここが後で重要になってきますので覚えておいて下さいね。

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