サントリーニ島

 40メートルにもおよぶ火山灰の下から姿を現した、「エーゲ海のポンペイ」アクロティリ遺跡。BC15世紀の火山噴火で埋った、この古代都市では現在も発掘調査が進行中で、一部一般に公開されています。広い発掘現場には巨大なトタン屋根がかけられ、遠目にはまるで工場のよう。この遺跡の発見で、サントリーニ島「アトランテイス伝説モデル説」が急浮上してきたといいます。
2匹のアンテロープ
2匹のアンテロープ
 色鮮やかな壁画を持つ家や大瓶を備えた商店など、高度の文明を築いていたことを偲ばせる遺構を見ていると、その説が説得力を持って迫ってくるようです。写真は、アテネ考古学博物館に展示されている「2匹のアンティロープ」。この壁画の線の持つのびやかさが好きで、何度も博物館に足を運んでしまいました。

 トロイ戦争迷宮ラビュリントス、そしてアトランティス。神話の彼方から歴史的事実へと、インターレースのように鮮明度を増す伝説たち。何となくワクワクする話ではありませんか。

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