ベルギナ

 ヴェルギナ(Vergina)はペラの南西50キロあまり、ヴェリアの奥にある山間の小さな村です。1977年、ここで未盗掘の墳墓とその副葬品が発掘されました。その後の研究でこの墳墓が大王の父フィリッポス2世のものであると判明。同時にペラに都を移す前のマケドニア王家の旧都「アイガイア」がここであったということも確認できたのです。

 「ヴェルギナの墳墓」とテッサロニキ考古学博物館に収められている「ヴェルギナの宝物」は今回の旅の白眉。この2つは是非見ていただきたいものです。ローカルバスを乗り継ぎペラとヴェルギナを1日で見学したい場合、途中のハルキドナ(Halkidona)で下車、ヴェリア(Veria)行きのバスに乗り換えて下さい。

墳墓の入り口
墳墓の入り口
 行き先を慎ましやかに連呼していると誰かが「チケットはあの店で買うのよ」とか「このバスに乗りなさい」「ここで降りた方がいい」と世話を焼いてくれ、無事「ヴェルギナ墳墓」の前に。ペラの遺跡を出てからここまで約3時間かかっていました。

 この入り口の前に立った時、周囲に人影がなく私一人。閉所恐怖症ゆえか地下は苦手なのですが、今日はこのために来ているのですから入らないわけにはいきません。ピラミッドの中に入っていく時のような恐怖感が胸を締め付けますが思い切って「エイ、ヤッ!」。

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