コノピシュチェ城

 第一次世界大戦は、オーストリア皇太子がサラエヴォでセルビア人の青年に暗殺されたのが引き金になって始まった戦争でした。オーストリア皇太子フェルディナンドが、コノピシュチェ城の最後の城主です。

 このお城へはバスを降りてから5分ほど歩くのですが、早朝のヒンヤリとした張り詰めたような空気に、黄金色に輝く落ち葉の道は気持ちまでピリッとさせてくれるようでした。やがて朝もやの中から忽然と姿を現したお城は、歴史とは無縁の幻想的な美しさで見る者に迫ってきます。

オーストリア皇太子フェルディナンドが、最後の城主でした
オーストリア皇太子フェルディナンドが、最後の城主でした
 このお城には狩猟好きだったというフェルディナンドが獲った動物が壁一面に飾られていて(剥製や骨として)異様な雰囲気。彼は生涯30万頭もの動物を殺したんだそうです。刀剣、銃など武器のコレクションや城主の最後ともあいまって血なまぐさい感じがしました。とてもじゃないけど良い趣味とは思えませんね。

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