船内にて

 「機織り編み物は男の仕事」と聞いていただけあって、この船に乗り合わせたタキーレの男性達はおしゃべりをする時も編み棒の手を休めません。彼らが下げている手織りの袋の中身はクコの葉で、船頭さんは当然の権利のように乗客の間を回り、自分の袋をクコで一杯にしていました。 その船頭さんの前に私の空袋を差し出しましたら、少し葉っぱと分けてくれました。何しろここは標高3812m、クコを噛んでいると高山病予防になるんだそうです。
タキーレのバッグ
タキーレのバッグ
 浮島を出てから約2時間、高山のように急峻なタキーレ島が近づいてきました。その山肌には、頂上に向かって一筋に延びる階段が見て取れます。「部落は湖面から200m上」とガイドブックに書いてありましたが、と言うことは「標高4,000mを越える!」のです。

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