ヤグール

 ミトラからアオハカへの帰り道、ヤグール遺跡の入り口(バス停はないので車掌さんに頼んでおくこと)でバスを降りました。正面に見えている丘に向かって、一直線にのびている道を歩くこと30分(約2キロ)。やっと中腹にある遺跡に到着です。

 物売りやツァー客どころか、見学者もほとんどいないこの遺跡、周囲の山々の眺めも良いし本当にのんびりできました。球戯場の上のテラスで、夕陽を待ちながら寝っころがって雲を眺めていたのが、メキシコ旅行の中で一番のどかな時間でした。

ヤグール遺跡夕景
ヤグール遺跡夕景
 帰りの安全が確保されないと夕陽撮影は諦めることにしていますが、幸いこの日は機内で知り合ったカップルと、昨日バスで一緒になった三重のご夫婦と同行5人。皆さん優しい方で「夕陽の写真が撮りたい」と言う私に付き合い、日没までの数時間を絵を描いたり付近を散策して(私は昼寝)過ごしてくれました。

 昼間は良い天気でしたのに、日が沈む頃になると地平線に無情の雲。最後の一射しを撮ったのがこれで、ちょっと不満は残りましたが一応は「ホッ」。その安堵感の中、黄昏から夜へと刻々と表情を変える空を愛でながら、おしゃべりしながら歩く2キロの道のりは楽しいものでした。真っ暗な道端で無事バスが止まってくれた時には、「猫バス(となりのトトロ)みたい」と感激してしまいました。あれもこれも4人皆様のおかげ。ありがとう!

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