テンプル・マヨール

 『蛇をくわえた鷲がサボテンにとまった場所に都を築け』という神託に従って、14世紀のメキシコ中央高原一体を支配するにいたったのが「アステカ帝国」。建国伝説のその図柄は、現在のメキシコ国旗に活かされています。

 神々の犠牲によって創造された現世の太陽、それを維持するためには『人間の血を捧げ続けるしかない』という世界観・宇宙観を持っていた為、彼らの生け贄の儀式(生きた人間の心臓を太陽に捧げる)は、16世紀の始めにスペイン人コルテスに征服されるまで続きました。

テンプロ・マヨールとカテドラル
テンプロ・マヨールとカテドラル
 メキシコ・シティの中心ソカロとカテドラル。その裏手からヒョンなことから発掘され、日の目を見たのが広大なアステカ遺跡の一部分。儀式が行われていたという大神殿、テンプロ・マヨールの基底部分です。この遺構を歩くと、生け贄の心臓が置かれたという極彩色のチャック・モールが生々しく目に飛び来んできました。

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