ウシュマル

 ウシュマル、何と魅惑的な響きを持った遺跡でしょう。プウク様式(プウクとは半島北東部から西部海岸にかけて連なる低い丘陵地帯のこと)で執拗に埋め尽くされた遺構の数々は、遺跡好きの垂涎の的です。総督の館隣の大ピラミッドに登り眺めたウシュマルは素敵でした。パレンケよりもっと深い緑の海の中、ぽっかりと優美な曲線を描く魔法使いのピラミッドが、幻想的な表情で浮かんでいるのです。
尼僧院(左)と魔法使いのピラミッド(中央)
尼僧院(左)と魔法使いのピラミッド(中央)
 尼僧院は中庭を取り囲む4つの建物群から成っていて、勿論プウク様式の文様で覆われています。それぞれ基壇の高さが違うのですが、最も高い北側の建物を指して「この方角は White(白)」とガイド氏が説明しだしたのでビックリ。古代のこの地方にも方位色があったんですね。他の方位を聞いてみましたら東が「赤」で西が「黒」。そして南は?「黄色」でした。

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