ホスン

 ワディ・ラムで一緒にキャンプしたドイツ女性、ジュリエッタが「So beautiful!」と言っていたクラック・デ・シュバリエ(ホスン)。ハマからローカルバスを乗り継ぎ、ホムス経由で日帰りすることにしました。

 このお城「十字軍の残した城の中で最も美しい」と言われているのですが、十字軍の遺構は私に訴えかけてくるものがないうえ刺すような空気は居心地が悪い。これが美しいだなんてとても思えませんでした。戦のためだけに造られ、人を殺すためだけに使われていたからかもしれません。

クラック・デ・シュバリエ(ホスン)
「十字軍の残した城の中で最も美しい」と言われる、
クラック・デ・シュバリエ(ホスン)
 興味をひいたのは、窓枠に残る弾薬を置くための丸い窪み。不揃いのところを見ると、各窓に配置された人々が自発的に作ったのでしょうか?

 そしてもう一つは、石垣を直す人たちの作業風景。掘越えで材料を運ぶのも機械は使わず人力です。メテオラ(ギリシア)の修道院で、先頃まで使われていた滑車を思い出してしまいました。

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