国立博物館

 解説文がアラビックとフレンチ、というのが多くて残念ですが、展示品は見ごたえがあります。大好きなペルシアガラスの展示コーナーではしばし釘付け。色・デザイン・保存状態も良く、宇宙をはめ込んだような神秘的なガラスの大皿などは、ここでしか見られないものかもしれません。コインのコレクションも膨大でしたが、どうもアレクサンダーのコインはなかったようです(見落としているかも)。

 帰りにカメラを預けた受け付け(シリアの博物館は撮影禁止)で、アルファベットのブローチをお土産に勧められました。「日本人はいくつも買っていく」のだそうですが、「見ていない」というとこれは大変というかのように

これを見てこなきゃ、「最古のアルファベット」
これを見てこなきゃ、「最古のアルファベット」
 「これを見てこなきゃ駄目じゃないか。電話しておくから見ておいで」

 で、Uターンです。入り口から右手の展示室、館員に案内されたそれは粘土板に彫られた世界最古のアルファベット(ウガリット発掘)。広い館内、膨大な展示品を見ているうちに注意力散漫になっていたのでしょう、先ほどこの展示室を見たはずなのに見落としていました。

 「何故この写真が撮れたの?」かと言いますと、実はこれ東京の三鷹市にある中近東文化センターに展示されているレプリカ。ここの展示は充実していますので、きっと中近東に対する理解を深めてくれることでしょう。

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