メド梃子

 毎回「死傷者が出る」と報道されるのは”山出し”の際の勇壮な”木落とし”。上社の木落とし坂は長さ約30m、斜度30度。下社の長さ(100m)はその倍以上で斜度35度以上という断崖です(皆さんがニュースで見るのは多分この場面)。”木落とし”の後で上社では、冷たい雪解け水を集めた宮川の”川越し”が待っています。

 山を降りた御柱は御柱屋敷で1ヶ月の休息の後、それぞれの社殿に曳かれて行きます。上社の御柱は下社とは異なり、長さ6mの角のようなメドデコを前後につけているため、上社”里曳き”の最大の難所はこの鳥居くぐり。

上社の鳥居をくぐる御柱(メド梃子)
上社の鳥居をくぐる御柱(メド梃子)
 何度かの挑戦の後、最初に向こうのメドデコ、次いでこちらとギリギリで通り抜けると、曳き手からも観客からも一斉に拍手と歓声が湧き起こり祭りの一体感は最高潮!

 お昼は仲町地域の休憩所でいただきました。曳行中もそうでしたが、同じハッピを着ているだけで親しみを覚えるのは不思議。自分にも仲間がいると感じさせてくれる、こんなお祭りを持っている諏訪の方達が羨ましい。

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