常設展示室

 入り口ホールには、日本最古の証明となった菜畑遺跡出土の炭化米が、まるで宝石のように飾られています。その奥の特別展示室は「魏志倭人伝のクニグニ」がテーマ。末盧国(唐津市)を中心としたクニグニの遺跡からの出土品が展示されていました。

 「2階は暑いですからこれをお持ちください」と受付で手渡されたウチワを片手に、”菜畑遺跡”の世界を見て歩きます。菜畑遺跡の発見・日本最古の稲作跡・菜畑ムラの生業・祭りと住まい・・・とテーマわけされた展示は簡潔で好感が持てました。

祭祀用の彩文壺
祭祀用の彩文壺
発掘された木製農具
発掘された木製農具

 菜畑遺跡のジオラマ模型では、水田で働く人・漁をする人など、人々の生活ぶりが生き生きと表現されています。特に興味をひいたのは、祭壇に彩文壺を供えて執り行なったと目される稲作祭りの様子。祭器用の彩文土器が、後に銅鐸や銅鏡に変わっていくのが連想されるようなシーンでした。

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