湯の峰温泉

 歌舞伎でも有名な”小栗判官蘇生の湯”。一体どんな代物か、興味津々で出かけてみると、熊野詣の湯ごり場だったという湯の峰は、山間にひっそりと佇んだ情緒溢れる温泉でした。

 『毒を盛られて重い病となった小栗(一説には毒殺)が、熊野権現の霊験あらたかなつぼ湯に入って全快。これに絶世の美女照手姫が絡む……。』というお話ですが、詳しくは歌舞伎の解説書にお譲りします。

歌舞伎でも有名な"小栗判官蘇生の湯"
歌舞伎でも有名な”小栗判官蘇生の湯”
 論より証拠と、温泉の中ほどにある共同浴場で料金260円を支払い、はつぼ湯へ直行しました。湯の谷川にかかる橋(その名もつぼ湯橋)のたもとの掘っ建て小屋、これがそう。 入浴したと思いましたら、外に人の気配。慌てて着替えて共同浴場に戻ると、管理人さんに「靴を外に出しておかないからだよ」と言われてしまいました。「??」。

 「どうして?」判ったのかと尋ねると、「橋の下のカメラで監視しているんだよ」とモニター画面を見せてくれました。交代制の為あまり長湯は出来ませんが、皆さん「履き物は必ず外に!」それが「ただ今入浴中」の合図になります。

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