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エジプト
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ガーナ
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 紀元前1230年頃、ラムセス2世により建造された巨大岩窟神殿。カイロから1200キロナイルを遡った、スーダン国境も間近なエジプトの最南端に位置しています。この僻地に「良くぞこれだけの建造物を造ったもの」、とファラオの力には脱帽してしまいます。

 それから3200年以上の時が流れた1950年代、ナセル大統領が威信をかけた大事業、アスワン・ハイ・ダム建設のため神殿は水没の危機にさらされます。この時「人類の宝を守ろう!」と世界的な規模で救済運動が起こり、ユネスコが中心となって募金活動が行なわれました。
アブ・シンベル大神殿
幅38m、高さ33m、奥行き63mの巨大なアブ・シンベル大神殿
前面に彫られたラムセス2世の坐像の高さは20mもあります
 神殿はブロックに切り分けられ、60mほど上の現在地に無事移転。1968年のことです。遺跡を残してくれた人々の良心は、「人類もまんざら捨てたものじゃない」ことを示しています。それに引き換えバーミヤンの石仏爆破は、返す返すも残念なことでした。

 これだけの労苦をかけたダムですがネットで調べてみますと、『酷暑(水分蒸発)のため、いつになっても予定水位に達しない。ナイルが堰き止められたことで栄養豊かな土壌が下流まで流れず、ナイル河口付近の漁業が壊滅的な打撃を受けた。住血吸虫が灌漑用水を伝って広がり、周辺住民に深刻な健康被害を与えた』等々、様々な問題も発生しているようです。(「今日は何の日」から引用)
神殿内部は、立像が並ぶ至聖所
深奥の坐像には春と秋の年2回、朝日が差し込むように設計されている
神殿内部は、立像が並ぶ至聖所
深奥の坐像には春と秋の年2回、朝日が差し込むように設計されている
 ほとんどのツァー客はアスワンからの朝便でここに来て、数時間後にはもう帰りの飛行機に乗らなければなりません。特にこの日は飛行機が遅れ、見学時間がたったの2時間しかありませんでした。早朝起床し(午前4時)飛行場で長時間待たされ、熱砂の中で駆け足の見学。これは難行苦行以外の何ものでもありません。翌日メンバーの一人が倒れ、医者と点滴のお世話になってしまいました。(私ではありませんよ)

 アブ・シンベルを目指す皆さん、万全の体調で臨みましょう!
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