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シリア
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 赤茶けた大地に密集した建物群が見えてきた時、アンデス山脈の中にクスコの街を見た時のような感慨がありました。けれど飛行機がその上空をかすめ、起伏のある(ちょうどモーグルのコースを上から見ているような)砂漠に接近した時にはビックリ、「エッ不時着するの?」。でもご安心を、荒野の真っ只中にあるアンマン空港へ、機は無事ランディングいたしました。

 イスラム諸国は、女性一人の場合旅行しにくいので今まで敬遠していました。でも中東にはとても魅力的な遺跡が点在しているのです。シリアのパルミラ、レバノンのバールベック、そしてここヨルダンにはペトラとジェラシュ。「牛にひかれて善光寺」ならぬ「遺跡にひかれて中東へ」で、とうとう今回の旅を決意した次第です。

 その決意(?)のほどは、ガイドブックに従い用意した3点セット。
  • 薬指用の指輪:既婚者はやや尊敬される?とか
  • 家族の写真:特に夫の写真は必携
    (未婚者は「人に借りて行きなさい!」ですって)
  • 長袖のロングコート:体の線を出さない。素肌は見せるな!


 これだけ準備し恐る恐る降り立ったヨルダンの空港で、まず目に飛び込んできたのが「Welcome to Jordan」というシティ・バンクの看板。空港職員もタクシーの運転手さんも、「Welcome(ようこそ)」とサービス精神満点でやや拍子抜け。アンマンへのハイウェイを疾走すると、丁度沈みかけた大きな太陽まで「ようこそ」と言ってくれているようで「この国、好きになりそう」。
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