1992年 1996年 |
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| 「明日はイスタンブールに帰らなければ」というとギルダたちが泣くまねをする。「オーケー、もう一日ね」というとニッコリする。毎晩この儀式を繰り返して数日たちました。これ以上はどうしても延ばせないと、ある日「チケットの期限が切れてしまうから」と切り出し押し問答の末、やっと理解してもらいました。
そしていよいよ最後の日、「日本のことは知らないけれど」とネルミンが言い出しました。
「YOSHIKO、あなたが好きだから、 私たちみんな日本が好きよ」
| 全員と抱き合ってトルコ式の挨拶をし、皆に見送られて私の乗ったイスタンブール行きのバスは出発しました。出会い、郊外の果樹園ににプラムを取りに行ったこと、ルナ・パーク、温泉でのベリーダンス、家庭訪問、鱒の養殖場・・・、この一週間のことを一つずつ、夢のように思い出していると周囲の人達が私をつつき「外を見ろ」と指差します。
その指の先には、彼らの乗った車があるではありませんか。私が右側の席なのでバスを追い越しては路肩に車を止めてバスを待ち、私に手を振ってから又バスを追い越し・・・、となんと二時間もそれを繰り返して別れを惜しんでくれたのです。
「ありがとう! 私も皆さんが好き。 だから今でもトルコが大好きです!」
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