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北投石

 一階に下りると『台湾の地名が冠された唯一の鉱石「北投石(Hokutolite)」』の展示室があります。中央に飾られていたのは硫黄色の大きな岩石で、てっきりこれ全部が北投石かと思い込んでしまいましたが、後日岩石学の先生に質問などして「北投石とは含鉛重晶石の一種で石の表面に沈殿物が付着などして成長したもの」と知りました。
台湾の地名を冠した唯一の鉱石「北投石」
台湾の地名を冠した唯一の鉱石「北投石」
 温泉水の成分から生成される鉛を含む重晶石で弱い放射線を持つ、世界的にも珍しい岩石だそうです。この知識を元に中国語の解説文を読み直しますと

 『当標本は石英安山岩の表面に北投石が成長した岩石。総重量は800kgで発見された中では最も重い』と言う事になります。

 発見者は日本人研究者の岡本要八郎氏、発見年は文献により諸説あるようですが台湾(博物館のパンフレット)では「1905年」とされています。後年秋田県玉川温泉でも同じ成分を持つ岩石が発見されましたので、日本人には「玉川温泉の北投石」の方が馴染みがあるかもしれません。
「北投石発見者岡本要八郎」の横断幕
「北投石発見者岡本要八郎」の横断幕
 玉川温泉の北投石は1952年には特別天然記念物に指定され採取は禁止されています。そんな貴重な北投石ですが、ラジウムを含み弱い放射線を放つ北投石は「ガン治療に効果がある」とメディアで取り上げられてから「盗掘が後を絶たない」と聞いたことがあります。最近ではどうなんでしょうね?
ウロコ状に見える表面のブツブツ
一つ一つの結晶が、鉛を含む重晶石である「北投石」
ウロコ状に見える表面のブツブツ
一つ一つの結晶が、鉛を含む重晶石である「北投石」
 『温泉水に含まれる、硫酸鉛、バリウム、ラジウムなどの鉱物元素が温度変化により川の中の母岩で結晶したもの』が北投石だそうですから、離れて置かれた大きな標本には惑わされず、並んで展示されている小さな北投石の表面を目を凝らして見てきてください。

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