烏來民族博物館

 温泉旅行5日目: 高雄へ戻る楊さん達一人一人と握手で別れ台北行きの列車に乗りました。烏來へはMRT新店駅の観光案内所の裏から出ている849番のバスに乗ります。宿泊予定の「巨龍山荘」は終点の3つ手前です。旅行中に増えてしまったパンレットや衣類でリュックは徐々に重さを増していましたから、「これで荷物が下ろせる」とイソイソと宿に入りました。
観光案内所の裏手が烏來行きバス停です
観光案内所の裏手が烏來行きバス停です
 優しそうなフロントの男性に「部屋は空いてますか?」と尋ねると、「申し訳ないのですがお一人のお客様はお泊めできないのです」と言うではないですか。「まあ何ということでしょう!」。仕方なくお隣のホテルに移動して聞いてみましたが、返事はやはり同じでした。


 でもこちらでは「烏來地区では一人旅の方は安全上の問題があり泊めることができない」ともう少し明快な内容でしたので、「一人では烏來には泊まれないのだ」とほぼ納得しました。一昔前は日本でも女性の一人旅は泊めてもらえませんでしたが、2011年の烏來温泉でも同様のようです。
吊り橋の向こうに烏來が見えてきまし
吊り橋の向こうに烏來が見えてきまし
 ここで押し問答しても仕方がないと、余計に重みを増した荷物を背に烏來に向かって歩き出しました。「巨龍山荘」から終点の「「烏來」まではバス停で3つ、この区間はバスも頻発しているので乗れば楽なのでしょうが、通り過ぎるバスを横目にやけのやんぱちで歩いてしまいました。歩むごとに姿を変える、美しい風景だけが救いです。
町の入り口にある入館無料の烏來泰雅民族博物館
町の入り口にある入館無料の烏來泰雅民族博物館
 終点のバス停を過ぎ町に入ると右手にエキゾチックな建物が見えてきました。烏來泰雅(タイヤル)民族博物館です。台湾中央山岳地帯に広く分布しているタイヤル族の衣・食・住、そして文化が紹介されています。入場は無料ですが、展示説明は英語と中国語のみで音声ガイドはありません。
博物館横の壁には民族衣装の女性群像
博物館横の壁には民族衣装の女性群像
 織物が好きなのでタイヤル族の染織工芸のコーナー見学には時間をかけました。箱型の織り機は始めて見たので興味を惹かれたのですが、生憎と館内は撮影禁止。その上日本語パンフレットは切らしていて「没有(メイヨウ)」だったので本当に残念。でも無料の割には(?)見ごたえがある展示内容でしたのでお薦めです。

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