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牧官衙

 フェリーはほぼ定刻の13時50分、チェジュ港に接岸しました。案内所で情報を集めてみると、宿泊を予定していたホテルはすでに営業を止めているとか。でネットで事前に調べておいた次の候補地へタクシーで向いました。済州島での宿は、ロベロホテルです。
牧官衛からホテルを見る
牧官衛からホテルを見る
 韓国の道路は右側通行。「道を渡ればホテルですから」と降ろされたところは、古色蒼然とした立派な建造物の前でした。それは、按撫使(地方官吏)が軍事訓練のために建てたと伝えられる「観徳亭」。1448年に建立された済州島最古の建造物で、こちらは無料で見学が出来ます。

 その奥が有料施設の済州牧官衙(一般1,500ウォン:約180円)。こちらは総て発掘による復元建物で、朝鮮時代はソウルから派遣されてきた地方行政官の執務地として、様々な政府機関が置かれてい場所です。資料によると、『耽羅国の昔から主要官衙施設が置かれていた』。この場所の政治の中心地としての役割は、かなり時代を遡れるようです。
ホテルの9階から、牧官衛の眺め
ホテルの9階から、牧官衛の眺め
 朝鮮時代に済州島への支配が強化されたのは、この島が貴重な物品を産出していたからです。再び資料を当ってみると『代表的な献上品は、馬やミカン、海産物、薬材など。アワビ・ナマコ・ワカメなど海産物の献上には浦作人や海女が動員され、彼らの苦痛は筆舌に尽くしがたいものであった』。−「済州の歴史と文化」:済州博物館刊−

 きちんと整備された敷地内には穏やかな風が吹いていましたが、当時はここ牧官衙を中心に、厳しい取立てが行われていたんですね。

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