バイヨン

バイヨン
岩峰のようなバイヨン。第一回廊には観光客の行列ができています。
 南大門からしばらく走ると正面に、今まで見たこともないような荒々しい形状、岩山のようにゴツゴツとした建造物が見えてきました。『12世紀末、チャンパ軍から祖国を奪回したジャヤヴァルマン7世が、永遠の平和を願って建立した』と言う、アンコール・トムの中心寺院(実際、各門からも1.5キロの距離に位置してます)、バイヨンです。


観世音菩薩像
クメールの微笑み : 観世音菩薩像
 第二回廊まで来ると上の仏面がチラチラと望めて気もそぞろ。いそいそと登ってはきましたが、この上部テラスをどう表現したら良いのでしょう。観世音菩薩を信仰した王がその尊顔を、中央祠堂は勿論のこと周囲の小塔の上にも4面仏として刻んだ。どこを歩いてもどちらを向いても、巨大な(お顔の長さ1.75~2.40m)菩薩像の微笑みに囲まれてしまうのですから、何とも贅沢でミステリアス。仏の慈悲に思いを寄せる、王の篤い気持ちが伝わってくるような空間でした。

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