チャム彫刻博物館

 フエからホイアンまで、5ドルのツァーバスを利用しました。8時にフエを出発したバスは、ランコー・ビーチ、ハイヴァン峠を経由して、中部の商業都市ダナンで大休止。チャンパ遺跡からの出土品を集めたチャム博物館や、展望台からの眺めが美しい五行山などに立ち寄ってくれます。

 千年以上前、ベトナムに栄えた王朝チャンパ。その芸術作品、石造彫刻を展示してあるのがこの博物館。プノンペンの博物館で見た彫刻と似た物も見かけましたが、それはこの王朝がアンコール王朝とも関わりがあったからです。

無造作にチャムの石造彫刻が並べてある展示室
無造作にチャムの石造彫刻が並べてある展示室
 12世紀、チャンパ軍はメコン川を遡りシェムリアップに到達、無防備であったアンコールの都を落とした。そして4年間にわたって都城を支配し、財宝・寺院彫刻をベトナムに持ち帰ったといいます。その時の教訓がジャヤバルマン7世に、難攻不落の都アンコール・トムを造営させる原動力になったようです。

 バイヨンの回廊浮き彫りにはジャヤバルマン7世(クメール軍)がいかにチャンパ軍と戦いそれを撃退したかが描かれています。バイヨンに行かれることがありましたら忘れずに見てきて下さい。

 この博物館の彫像の中で興味深かったのは動物彫刻の展示室。各種の動物をミックスしたようなユニークで微笑ましい作品が並んでいました。たとえば、体は象で足がライオン風とか、顔は竜のようだけれど体は牛のようだとか、どれもが丸っこくてずんぐりしていて漫画チックなのです。

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