フッカー・バレー

10日目 : 今日はニュージーランド旅行のハイライト、フッカー・バレー・トラックを歩きます。昨日の残り物で朝食を済ませ、顔には日焼け止めをたっぷりと塗り、非常食とお水をロトルアで買ったサブザックに詰めて、さあ出かけましょう!

 途中花や景色を撮影しながらゆっくり歩いて1時間、トイレや駐車場もあるホワイト・ホース・キャンプ場に着きました。レンタカー利用ならここまで乗り入れ可能で、ハーミテージ・ホテルからより1時間は時間短縮ができます。

ホワイト・ホース・キャンプ場
ホワイト・ホース・キャンプ場
アルパイン・メモリアル
アルパイン・メモリアル

 キャンプ場から徒歩10分ほどのところにあるのが、この山塊で亡くなられた方々の追悼碑アルパイン・メモリアルです。眼下にマウント・クック・ビレッジ、背後にマウント・クックが見渡せる小高い丘の上に建っています。ピラミッド型のモニュメントの前面にはピッケルとザイルが、後ろには遭難者名のプレートがいくつも貼られていました。

第一の吊橋
第一の吊橋
氷河湖のほとりを歩く
氷河湖のほとりを歩く

 記念碑から15分、ミュラー氷河湖が見下ろせるその名も「ミュラー氷河湖展望台」に到着しました。目を右手へと転じると、第一の吊橋が見えています。今日のコースは『フッカー川に架かる2つの吊橋を渡る』と書いてありましたが、ここからいよいよフッカー渓谷に足を踏み入れるようです。

 第一の吊橋から道端に咲く花々の写真を撮りながら歩くこと30分、先ほど見下ろしたミュラー氷河湖のほとりを通過しました。第二の吊り橋が地図と照らし合わせると、向かって左に見える壁の上が昨日行ったケア・ポイントのようです。

第2の吊橋
第2の吊橋
第2の吊橋を渡る
第2の吊橋を渡る

 前方に第2の吊橋が見えてきました。今朝YHAの受付でこの時期にしか見られないマウント・クック・リリーはどんな場所に咲いているのか聞いたところ、「フッカー渓谷に行けば会えますよ」とニヤッとされました。第一の吊橋を渡ってから、周囲を注意して見てきたはずなのにまだ見つかりません。どこに咲いているのでしょうね。

マウント・クック・リリー
マウント・クック・リリー

 と思いながら吊橋に向かって歩いていくと、「あった!」。吊橋手前の草むらに白い大輪の花がいくつも咲いていました。これほど目立つ花ならどこで咲いていても見落とすはずありません。道理で受付の方が「心配しなくても見られますよ」って感じで笑ったはずです。

 この花、リリーと言っても百合(ゆり)の仲間ではなく、世界最大のキンポウゲなんだそうです。ご参考までに。

フッカー川とマウント・クック
フッカー川とマウント・クック

 歩くたびにマウント・クックが大きく見えるようになってきました。フッカー渓谷の奥へ奥へと足を踏み入れている感じです。迫力!このあたりまで来ると、右にも左にも下の崖の所にも、リリーが咲いています。

Mt.クックへの道
Mt.クックへの道
Mt.クック・ディジー
Mt.クック・ディジー

 マウント・クック・リリーのように、マウント・クックの名が冠された花がもう一つありました。マウント・クック・ディジーです。木道の横に咲いていました。リリーは嫌になるほど咲いていましたが、ディジーは数えるほどしか見かけませんでした。もしかしたらこちらの方が貴重??

コースの終点、フッカー・バレー
コースの終点、フッカー・バレー

 YHAを出てから3時間、コースの終点フッカー・バレーに到着しました。氷河が迫るこの先は、アルピニストの世界です。撮影時間など計算すると、歩いていたのは2時間ほどとコースタイム通りです。昨日のケア・ポイントよりは長丁場ですが、コースも標識もしっかりしているので安心して歩けます。天気さえ良ければ一人でも心配はなさそうです。

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