アクロポリス

 パルテノン神殿のある山頂付近は、起伏がある広場のようになっていて、乙女の立像が柱になっているエレクティオン神殿や、彫刻群を収蔵した博物館などが点在しています。南斜面を見下ろすと、現在も音楽会などに使用されているヘロド・アティクス音楽堂が、東側プラカ地区の向こうには巨大な柱が残るゼウス神殿が、そして東北の方向には、まるでアクロポリスと相対するように位置するリカビトスの丘の印象的な姿を見ることができます。
アテネの顔、パルテノン神殿
アテネの顔、パルテノン神殿
 初めてのギリシア旅行では、遺跡の宝庫ペロポネソス半島~デルフィへのドライブ、エーゲ海に浮かぶサントリーニ島やクレタ島への船旅などを楽しみ、次の訪問地エジプトへと向かいました。その後縁があって、友人が借りたアテネ市内のアパートで、1年半ほど一人暮らしをしたことがあります。

 「シガ、シガ(”徐々に”とか、”ゆっくり”の意)」と、何時終わるともしれない地下鉄工事にあきれたのが、つい昨日のような気がしますが、2004年のギリシアは立派にオリンピック開催の責務を果たしました。ニュースや紙上に「アテネ」が出てくると「大丈夫かしら?」と気がかりでしたが、”2004年アテネ”は古代ギリシアの栄光を現代に蘇らせてくれました。この成功は自分のことのように、誇らしくかつうれしかった。人生のどこかでギリシアに関わった皆さんも、きっと同じような感慨を味われたことと思います。

 滞在日記はアテネの1年半をランダムにまとめた、私の”ギリシア賛歌”です。

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