アテネ

 友人3人と旅行をすることとなり迷わず選んだのが、長年夢見ていた神話の国「ギリシア!」です。1995年6月、チューリッヒ乗り換えの、スイス航空で首都アテネに向かいました。当時のエリニコン国際空港はかなりローカルな雰囲気。薄暗いロビーから外に出ると、日本ではとてもお目にかかれない、抜けるように高い青空に心を奪われてしまいました。これから3週間、何に出会えるのかとても楽しみです。

 早速タクシーに乗って、パルテノン神殿のお膝元、「城下町」とも言えるプラカ地区に向かいました。ここのホテルの屋上からは、アクロポリスの丘が間近に見えて「今私はギリシアに居るんだ」とワクワク度は全開です。

アクロポリスの丘
アクロポリスの丘で一番気に入っているのがこの眺め
入り口付近から見上げる、勝利の女神”ニケの神殿”です
 翌日、まずはパルテノン神殿を表敬訪問。紀元前438年に完成した神殿は、ポリス(都市国家)アテネの守護女神”アテナ”を祀ったもの。歴史の流れの中で一時期他民族に支配され、大きな被害を受けます(弾薬庫に使用されたため、爆破されたとか)。その後地道な修復作業が行われ、徐々に往時の様子を取り戻しつつあるようですが、神殿内部には鉄骨が組まれクレーンが動き、まるで工事現場のようでした。(1995~98年当時)

 その後何度か訪れましたが、何時来ても”ニケの神殿”の景観は素晴らしいな、と思います。パルテノン神殿が岩山の上に建てられているため、9合目とも言える入り口付近は特に勾配が急で、自然に建物群を仰ぎ見る形になってしまいます。この角度から見る白亜の神殿は小さいながら凛としていて、まるで好戦的(?)なアテナの優美さと冷たさを現しているよう。いつも惚れ惚れと見入ってしまうのでした。

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