石炭博物館

 炭鉱跡地を利用したテーマパーク、”石炭の歴史村”には石炭博物館の他にも、世界の動物館、ロボット館、炭鉱生活館など数館の見学施設があります。どれもが石炭に関係しているんだろうと、1500円の施設パスポートを購入して園内へ入りましたが、最初のロボット館に入ったところで、すぐその勘違いに気づきました。炭鉱生活館以外は石炭とは全く関係がないんです。アーア、ちょっと損した気分。
炭鉱風俗館
テーマは石炭産業の歴史と炭鉱で働く人々 : 炭鉱風俗館
 でもその落胆を帳消しにして余りあるほど、この博物館は良心的で見所たっぷりでした。本館の炭鉱の開発や歴史、技術の変遷などの展示を見終わると、立杭ケージ(エレベーター)で地下1,000m(?)まで降ろされます。そこからが坑道を模した展示館のはじまりで、炭鉱風俗館、炭鉱機械館、採炭作動館と続きます。炭鉱風俗館では等身大の人形達が、明治・大正・昭和の風俗を再現。今にも動き出し話しかけてくるのではないか、と思えるほどマネキン達はリアルで、一人ではちょっと怖くなるほどです。

 そして採炭作業館から先が凄い。ヘッドランプ付きのヘルメットを被り、本当の坑道『史蹟夕張鉱』に入っていくのです。ここは国内唯一の見学鉱だそうで、作業現場に設置された実際の採掘機械などを見ると、その迫力に圧倒されっぱなし。博物館は後戻りの出来ない、強制一方通行で、地上に出るのは本館からはるか離れた大露頭の近くになります。これが夕張炭鉱のスタートとなった、歴史ある露頭なのですから、見落とさないで下さいね。


開館時間等 09:30~17:00
休館日等 年中無休
入館料等 01235-2-1544

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