恐山温泉

 1200年前、慈覚大師円仁によって開かれた、日本三大霊場の一つ。「人が死ねばお山(恐山)に行く」、と信じられた「死者の集まる場所」です。死者との対話をさせてくれる「口よせ」でも有名なこのお山には、参拝者なら誰でも入れるという素敵な温泉があると言うこと、ご存知でした?

  「地獄のさまを呈し、しかも万病に効く温泉が湧く」と、慈覚大師の夢枕に立った聖僧が告げたというこの境内には、「古滝の湯」、「冷抜(ひえ)の湯」、「薬師の湯」、そして「花染の湯」の4つの湯屋が建っています。そのうち「薬師の湯」は、住職専用ということで一般の使用は不可。参道左手に建つ2つの湯屋のうち、「古滝の湯」は女性専用、「冷抜(ひえ)の湯」は男性専用です。

総門横の「恐山」の文字
総門横の「恐山」の文字
花染の湯
花染の湯

 私が気に入ったのは、参道から右に少し入った所にある「花染の湯」。このお湯は混浴ですが、ここまで足をのばす人は少ないのでそう気にしなくてもすみます。お湯は草津を思わせる熱めの硫黄泉、湯量も豊富ですし参拝客なら誰でも無料(恐山に入山するのに500円かかりますが)で入れますので、皆さん、恐山には是非タオルを1本持参しましょう。(ただし、入浴する人が少ないので最初はスッゴク熱いです、ご注意を!)


宇曽利湖
恐山の景観を、より魅力的にしているのが”宇曽利湖”
まるで此岸(しがん:現世)から、彼岸を見るようではありませんか

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