2006年11月15日

2006年11月15日 : 某新聞社でもらった招待券があったので、科学博物館で開催中のミイラ展に昨日行ってきました。「平日の午前中ならゆっくり見られるだろう」と降り立った上野駅は、何故か小学生の姿が目立ちます。「遠足かな」とそう気にもせず博物館に向かうと、館前では係員がマイクで「本日は特別に当日券も販売していますのでご利用ください」と道行く人に呼びかけています。

 「日時指定」「前売り制」の展覧会のはずなのに「何でだろう?」と訝りながら中に入ると、「ムムム」会場入り口には長い列。ミイラ展では最初に3Dのミイラシアターを見てから展示室に入るように構成されていて、この行列は映像室に入るためのものでした。数十分後に入り口を通過しましたが今度はシアター横の暗い部屋で、前の回の上映が終わるまで待機。400人の観客がギュウギュウ詰めになっているので、近くの子供さんは「こんなに人がいたら空気が少なくなっちゃうよ」と心配していました。

 結局この日は、3D映像を見るまで40分、展示品を見るまでに1時間ほどかかりました。肝心の展示品ですが、上映後すぐ400人が展示室に移動するのですから、会場は押すな押すなの大混雑。とてもゆっくり鑑賞できる状態ではありません。後は何をか言わん。展示室だけでなくトイレもレストランも、どこに行っても人・人・人で、「もう嫌!」。

国立科学博物館の「ミイラと古代エジプト」展
国立科学博物館の「ミイラと古代エジプト」展
クリックすると一般展示室(の日本狼)の写真に
 1時間ほどで展示室から出てくると、「1時から常設展示のガイドツァーが始まります」との館内アナウンスが聞こえて来ました。主な見所を1時間ほどで案内してくれると言うので、こちらにも参加することにしました。本日のボランティアガイドは小林さん。最初に本日の混雑振りを伺うと「今日は埼玉県民の日で小中学校が休みだから、土日並みに混んでいるんです。いつもなら火曜日は空いているんですけれどね」とのこと。「ナルホド」それで合点がいきました。県民の日と知っていたら1日延ばしたのになー。

 さてツァーに戻りましょう。4歳から70歳代まで、年齢も性別も様々な20人ほどを従え、まずは3階の「大地を駆ける生命」展示室へ。ズラリと並ぶ数十体もの剥製は、「動き出すのでは?」と思うほど精巧で迫力があります。ここでは絶滅した動物、絶滅の淵に立たされている動物を中心に編成されているそうで、「特に見て欲しいのはこの日本狼です」と説明を受けました。日本狼の剥製は世界で数体しかなく、一般展示されているのはここだけだそうです。小さいですが見落とさないで下さいね。

 3階をスタートして「科学の技術の歩み」「地球の多様な生物たち」と徐々に降りて行き、地下2階の「地球環境の変動と生物の進化」展示室で丁度時間となりました。実は以前に一度ここに来たことがありましたが、分野が広範囲にわたりしかも展示品が多いので余り記憶に残っていなかったのです。それが今日1時間案内してもらっただけで、理解度が格段に上がりました。このガイドツァー、開館日の10:30、13:00、14:00(木・日のみ13:30の回もあり)に行われているので、是非皆さんもご参加下さい。ありがたいことに、無料です。

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