2008年09月29日

2008年09月29日 : 福島滞在中、喜多方に移住して農業をしている友人宅を訪問したり、近くの温泉(玉子湯)に行ったりして過ごしました。友人とは、7月末にTV朝日系の「人生の楽園」で紹介された堀越御夫妻。見落とした、と言う方は上述のURLのバックナンバーから、7月26日放送の「田舎暮らしの秘訣教えます」に進んでご覧下さい。
霊山を背景に広がる、霊山こどもの村
霊山を背景に広がる、霊山こどもの村
  堀越宅も玉子湯も想像通りに素晴らしかったのですが、全く期待せず(関係者の方々ごめんなさい)に出かけていって、意外と良かったのが「霊山(りょうぜん)こどもの村」。

 当初「たまには海を見に」と福島から東に向って、つまり相馬の海を目指して走り出し、途中で「せっかくだからどこか見学を」と、ちょっと立ち寄っただけの場所。それが意外や意外、入園料以外のお金を払わずに、充分楽しめる所だったのですね、ここが。


 屏風のように連なる霊山をバックに、ジャンボ滑り台を配した中央広場。この広場に面して建っているのが、参加体験型の「遊びと学びのミュージアム」です。地球をイメージしたと言う円形の館内は2層に別れ、1階部分は実際に、乗ったり描いたり被ったり着たり、と自分の身体を使って遊べるコーナー。ここだけでも充分楽しめたのですが、地下への階段を降りて行くとそこは、
竜巻発生装置:「遊びと学びのミュージアム」
竜巻発生装置:「遊びと学びのミュージアム」
 少し照明を落とした、雰囲気的には「大人のコーナー」で、あちらこちらに大型実験道具のような物が置かれています。砂の中を通って湧いてくる空気で火山活動を再現した「大地の息吹」。ガラスの円柱に入れられた液体セッケンで気流を作り出す「気流をつくる球」、などなどです。

 中でも気に入ったのは、竜巻を再現したこの装置。器械の上部に取り付けられた換気扇が空気を吸い込んで上昇気流を作り、四隅の柱から噴き出された空気が(目に見えるよう人工の霧が出てくる)その上昇気流を回転させて、空気の渦巻き(要は竜巻)を作り出す装置です。あれやこれや、時間を忘れて遊べる仕掛けに溢れていました。


 最後のコーナーは、暗闇に大小の球体が浮かぶ幻想的な空間。下から支えられたり、天井から吊り下げられている輝く球体の間を彷徨っていると、まるで宇宙空間を漂っているような不思議な感覚に襲われました。

 最初は星かと思っていましたが、良く見るとそれらは総て地球です。だんだんと暗さにも目が慣れて、足元に題名が書いてあるのに気付きました。

最初は浮かぶ地球の美しさに魅せられましたが、
解説を読み、それぞれが表現している現実に驚きました
最初は浮かぶ地球の美しさに魅せられましたが、
解説を読み、それぞれが表現している現実に驚きました
 「海のない国」、「イタリア語の地球儀」、「交通渋滞(世界中の車を一列に並べると)」などの中に、ぎょっとする言葉もでてきました。それは地雷の分布を表した地球儀で、説明には「地雷:暗いところで作り、黄色で表した国で使う」とあり、日本も暗く表されているのです。

 地雷に関してはカンボジアや湾岸地域など、他国の問題としてしか認識していなかったのでちょっとショックです。数年前のアート作品とは言え、統計を基に可視化された地球の数々は、自分達の住む世界の今を思わずにはいられません。深く考えさせられた「ワールド・プロセッサー:インゴ・ギュンター作」。この作品を見られただけでも、訪問した価値がありました。

 その後、木工体験館で小物を作成するなど「こどもの村」で終日過ごしました。結局海には行けませんでしたが、「満足満足」の1日。機会があったら皆さんも、遊びに行って下さいね。

クサレダマ
クサレダマ

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