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 オールドパガンの東南の角に立派な博物館があり、中には出土品や寺院の模型、各時代の仏像などが展示されています。バガンの寺院群、その成立の背景を語る石碑の数々と、仏陀の108の転生を表した仏足石、これらは中でも光っていました。バガン朝の精神生活が垣間見られるこの施設、入館料が5ドルと高いし、展示法もお世辞にも見やすいとは言い難いのですが、それでも余裕があったら見ていただきたいな、と思います。
屋上からの眺めも良い、考古学博物館
屋上からの眺めも良い、考古学博物館
功徳思想と寄進事業: 仏教を受容したバガン朝の人々ですが、やがてその信仰は「来世での富と栄達」を願うものに変わっていきます。来世での幸福を願い、現世では功徳を積むことにエネルギーを傾けたのです。宗教施設の建設、土地や労働力の提供は大きな功徳を積む行為と考えられ、王侯貴族達は競って寺院やパゴダを建立。それが今のバガンの風景に結びついている訳です。

 ここに展示されている石碑は、その事業に添えられた祈願文。要は『功徳を積んだ証明書』、ですね。中には「お願い」すると言うより、「これを寄進したのだから、ああしてこうして・・・」と交換条件を書き連ねたものもあるのだとか。それがズラッと並んでいるのですから、来世を願うバガン朝の人々のパワーには圧倒されてしまいます。

 この寄進事業は富の分配となり経済活動を活発にしたものの、寄進された土地や奴隷は王族の手を離れ、次第に財政を圧迫するようになっていきます。13世紀にモンゴル軍の攻撃を受けた時に持ちこたえられなかったのは、王室財政の破綻とも関連していたことでしょう。
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