2008年08月21日

2008年08月21日 : 何かと話題を提供してくれた北京オリンピックも残すところ数日となりました。二種目二冠を達成した北島選手の涙にはこちらもウルウル。野口選手の欠場は残念でしたが、思わぬ種目で日本選手が活躍してくれたりして、流石オリンピックは見応えがあります。閉会式で張監督がどんな演出を見せてくれるのかも楽しみですね。

 連日の暑さとオリンピック観戦で少々疲れ気味の今日この頃ですが、お盆前は来年度に向け「卒業研究の履修申請書」を出す時期でもありました。実は研究テーマを絞り込むべく、試験前の7月中旬に飛鳥周辺の遺跡・博物館巡りをしてきたのでありました。

甘樫丘から畝傍山方面の眺め:飛鳥
甘樫丘から畝傍山方面の眺め:飛鳥
 銅鏡が大量に出土した黒塚古墳展示館から始めて、2日目は橿原考古学博物館、藤原京跡、藤原京資料室、桜井市埋蔵文化財センター、そして飛鳥資料館と周辺の遺跡群。3日目は、千塚資料館と唐古・鍵遺跡の見学、と言うコースです。

 最初「百済武寧王の時代の銅鏡を対象にしようか」と考えて黒塚古墳に行ったのですが、展示品を見てこれは荷が重過ぎると却下。飛鳥では余りピピピとくるものがなく、最終日をむかえました。最終訪問地に選んだ唐古・鍵遺跡は、楼閣を描いた絵画土器の出土で有名になった弥生時代の遺跡です。

絵画土器に描かれた楼閣を再現:唐古・鍵遺跡
絵画土器に描かれた楼閣を再現:唐古・鍵遺跡
 ミュージアムにはシャーマンや動物・船等が描かれた土器の破片が沢山並べられており、それらはもちろん興味深いものでしたが、一番印象に残ったのは「褐鉄鉱容器とヒスイの勾玉」。特にそのヒスイの美しさには心奪われてしまいました。

 「弥生時代にも縄文の心が息づいていたんだ」とうれしくなったのですが解説文は、『中国の神仙思想の影響と見られる』。これはちょっと心外で、本当に縄文文化の影響がなかったのか調べてみたくなりました。

 熟慮の末、『「褐鉄鉱容器とヒスイの勾玉」に関しての考察』を研究テーマに決めて申請書を出したのですが、審査を通らないと履修出来ないんだそうです。履修可否の決定通知が届くのは10月下旬。さて私は来年度、卒業研究が履修できるでしょうか。2ヵ月後をお楽しみに!?

ホザキシモツケ
ホザキシモツケ

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