2008年12月04日

2008年12月04日 : 後期高齢者の母が室内で転倒して即入院、股関節骨折と診断されました。それまで頭脳明晰だった人が入院2日目、家族を識別できなかったり夢と現実の区別がつかない話をし出したりでちょっと慌てました。看護婦さんに「呆けが進んだようですね」と言われたのもショックでした。

 どうやらそれはせん妄と呼ばれている症状で、高齢者には良く見られるそうです。担当医によると「家に帰ると治る人が多いので心配ないでしょう」とのこと。翌日には少しおさまり、人工骨頭への交換手術も無事終了したのでホッとしました。さあこれからは、リハビリと自宅介護が待っています。今まで人事と思っていた介護問題が、いよいよ我が家にもやってきたようです。 

岡本太郎の巨大壁画「明日の神話」
岡本太郎の巨大壁画「明日の神話」
 病院に向かうため乗り換えた渋谷駅で、どこかで見たことのある絵を発見、思わず足を止めました。それは、「メキシコで発見され、日本に運ばれて修繕された」と言う岡本太郎の「明日の神話」でした。渋谷で恒久保存されることになった、と言う報道があったのは覚えていましたが、まさかこの場所だったとはね。

 それにしても巨大な作品です。中央の骸骨、閃光のような原色の赤、メラメラと燃え上がるような画面は圧倒的な力で迫ってきます。JRから井の頭線に向かう連絡通路で、こんなにも素晴らしい芸術作品が見られるなんて感激です。 


 自宅に戻って「明日の神話」について調べてみました。テーマは「1954年、マーシャル諸島沖合いで操業中、アメリカの水爆実験で被爆した第五福竜丸」で、壁画のサイズは岡本太郎の絵画作品の中では最も大きい、「縦5.5m、横30m」だそうです。通路を行く人と比べてみると、その大きさが良くわかりますね。
第五福竜丸の被爆がテーマです
第五福竜丸の被爆がテーマです
 第五福竜丸と言えば確か、長崎の原爆資料館にもその写真展示がありました。ネットで検索してみると、東京都夢の島には「第五福竜丸展示館」があるそうです。母のことが落ち着いたら見学に行ってみようかな。 

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