母の会葬礼状

 病床でシャンソンを歌ってくれてから10日、母は94歳の生涯を閉じました。最後の日面会に行くと、様子を見にきた看護助手のラウマさんが「今お母さんの魂が抜けたよ。神様のところに行ったんだね」と言いました。私にはそれがわからず、それでも臨終が近いことだけは感じ取れたので病室に泊まる支度をしに急いで家に向かったのです。母の心臓が止まったのは、それから間もなくだったようです。

 母を引き取りに病院に取って返し、立ち会ってくれた看護師さんにラウマさんのことを聞くと、「ブラジル出身の方ですが、最後の時が感じ取れるみたいですよ。今までも同様のことがありましたから」とのこと。最後の時に傍に居てあげられなかったことに微かな悔いを感じていたのですが、魂が抜ける時がわかるならその瞬間には立ち会えたことになります。そう思えることは大きな慰め、ラウマさんありがとうございます。

母の会葬礼状
母の会葬礼状

 今年に入ってから「小さなお葬式」、「イオンのお葬式」、「生協のお葬式」等葬儀の資料を取り寄せ始めていました。内容・料金等は各社ともに大差なかったのですが、最終的に「イオンのお葬式」に決めたのは「オリジナル会葬礼状」の存在。その会葬礼状がこちら。母らしさが出ていて、きっと本人も気に入ってくれていると思います。

 「家に戻りたい」「家で葬儀をして欲しい」の最後の願いを叶えるため、自宅葬に決めたのは亡くなる2日前。その翌日には家の片付けを開始していました。通夜の準備から告別式まで、自宅での葬儀は雑用が多く大変でしたが、急ぎ作った母のスライドショーも好評でしたし、希望通りの葬儀を出せて安堵しています。でも現在は、休む間もなく49日法要の準備作業中。それが終わるまでは気が休まらないですね。あー、温泉に行きたい!

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