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 砂鉄を含有した山(含有量1〜2%)を、"打ち鍬"と言うツルハシ状の道具で切り崩し、水と共に下に流す(これを"走り"と言う)。途中「足水」と呼ぶきれいな水を加え攪拌しながら、大池、中池、乙池、樋と、いくつも堰を作って微妙に水勢を変え、比重の重い砂鉄だけを沈殿させる。

 "走り"の長さは通常でも数キロ、場所によっては十数キロに及び、最後の樋では鉄分85〜90%の砂鉄となる。
羽内谷鉱山鉄穴(かんな)流し本場、解説図
羽内谷鉱山鉄穴(かんな)流し本場、解説図
砂鉄: たたら製鉄の主原料となる山砂鉄は、花崗岩の風化したもので、真砂(まさ:珪酸分が高く溶けにくい)と赤目(あこめ:珪酸分が低く溶けやすい)とに分かれる。奥出雲一帯は、玉鋼を作るのに適した良質の真砂砂鉄が取れた。

 ちなみにこの施設は最終段階の乙池周辺。ここで集められた砂鉄が、"たたら場"に運ばれて玉鋼に変身したんですね。 又、『山から土砂を大量に流すこの"鉄穴流し"は、度々下流の農民との争いの元となり、その後この作業は農業に支障のないよう、秋の彼岸から春の彼岸にかけて行われるようになり、昭和47年に廃止されるまで、1日2〜4トンを生産していた』そうです。
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