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6、炭と砂鉄の投入 : 炉に木炭をつめ点火。
温度が上がったら、村下(むらげ)の合図で「砂鉄の投入!」。砂鉄を入れて、木炭を入れて、砂鉄を入れて、木炭を入れて…。

『30分おきに木炭と砂鉄を入れ続けること三昼夜、
これを一代(ひとよ)と言う』
たたら炎の図
たたら炎の図
  • 籠り初期(1時間40分後)
  • 籠り次(12〜15時間後)
  • 上がり(30〜35時間後)
  • 下がり(55時間後)

 この図は、木炭10tに砂鉄6tを投入した時の、炉内部と炎の変化です。 釜の内部が徐々に熔け、底に鉄の塊"ケラ"(赤で示されてます)が出来ていく様子、おわかりになりますか?

村下(むらげ): 床作りの采配から炉の粘土選び、砂鉄投入のタイミングからケラ出しの時期まで、"たたら"操業は"村下"の指揮のもとに行われた。炉に火を入れてからケラを取り出すまでの三日三晩、気の抜けない不眠不休の作業が続く。

「炎を太陽の色に合わせて鉄を作る」

 鉄の品質を左右したその技術は、一子相伝の世襲でした。炎の色を片目で見るため、たたら製鉄従事者の中には目を病む者が多く、「一つ目小僧」は「たたらを生業とする人たちのこと」と言う説もあるほどです。
たたら製鉄関連参考書籍

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