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越のヒスイ
能登半島
 ヒスイを調べ始めたら、どの本にも「必ず」と言って良いほどに顔を出すのがこの遺跡。それらによりますと、『つい最近(昭和初期)まで日本にヒスイは産出せず、原石も主産地ミャンマー北部から(中国経由で)運ばれたと考えられていた。その後、小滝川と青梅川で原石が確認されると共に、それまでにヒスイの玉類や砥石などが発見されていた長者が原遺跡がクローズアップされた』。

 そして、『1954年から3次にわたる発掘調査で砥石が多量に出土、ここでヒスイの加工が行われていたことは疑いないと思われる』と結んでありました。

 考古館前で発掘していた調査員の方に「どうしてここが玉作りの工房跡とわかったんですか?」と質問しましたら、「未完製品や砥石などが出土してますからまず間違いないのでしょうが、寺地遺跡のような完全な状態の工房が発掘されたわけではないので・・・・」と言葉を濁されてしまいました。
日本海に向かって緩やかに開けた台地上の、長者が原遺跡
日本海に向かって緩やかに開けた台地上の、長者が原遺跡
 『この遺跡は玉や石斧を作り、日本各地へ供給していた縄文時代(約5000年〜3500年前)の集落跡です。姫川の河口から約3キロ・標高90mの丘陵地にあり、様々な生活用具のの他、ヒスイの玉や蛇紋岩の磨製石斧、これを作った道具などが数多く出土しています』。

 『1500年もの間、何世代にもわたって住み続けられたムラの跡はおよそ南北180m・東西100mの規模を誇ります。中央には祭りなどを行ったとされる広場が認められ、これを囲むように住居が築かれました』。

 長者が原は青森の三内丸山とほぼ同時期に栄えた縄文のムラ。あちらで出土したヒスイは、この地域から運ばれたのはまず間違いなさそう。この台地から眺められる日本海(写真中央)から、北へ南へと交易船(あくまで想像です)が行き来したのかと思うと、又一つ縄文のイメージがグレードアップしたような気がします。
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