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越のヒスイ
能登半島
 まだ夜も明けやらぬ午前5時、最初の目的地糸魚川に向かって走り出しました。通い慣れた大町・白馬を抜け、いよいよ姫川に沿った難所です。でも、以前と比べて道幅は広いて走りやすく、いつの間にか新潟側に入っていました。快適なトンネルを走りながら「くねくねと狭い峠越えの道が懐かしいな」と思ってしまう、人間とは勝手なものです。

 新潟側に入ると、嫌でも目に付く「ヒスイ峡入り口」の標識。今日は「フォッサマグナ・ミュージアムでお勉強をしてから」富山まで走る予定でした。「ヒスイの加工遺跡を優先すること」と自分に言い聞かせてきましたのに・・・、なにせこういった誘惑に弱いもので、ついフラフラと左折してしまいました。
緑の入り具合がきれいだったヒスイの原石
緑の入り具合がきれいだったヒスイの原石
 とは言え急に狭くなった道に恐れをなし、「ヒスイ展示室」と看板の出ていた郵便局で様子を聞くことにしました。奥で作業していた局員さん、「周辺の地図ありますか?」「ヒスイ製品はどこで買えます?」という矢継ぎ早の質問に親切に答えてくれました。

 ヒスイ峡入り口の小滝物産で、まずは展示された原石の鑑賞。ヒスイというと緑一色かと思ってましたが原石は、白っぽい肌に緑色・半透明の塊が見え隠れしている、といった感じ。これで目を慣らしてから、勾玉を見せてもらいました。最初緑が濃くて肉厚な物を選びましたら「こちらの方が良い石ですよ」と撰んでくれたのがこちら。ヒスイは透過性が大切とか、お勉強になりました。
縄文文化関連参考書籍

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