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 「奴国以後」コーナーの手前にあるのが、「金印」が収められたこのケース。この「金印」、地面から掘り出され、この場に展示されているのが奇跡に思えるほど小さいのです。展示法も一般の展示品と変わらず、金印を見るためにこの博物館に来た人でなければ見落としてしまいそう。

 実際、ここを素通りしてしまう見学者が多いのが気になりました。もう少し目立つように展示を工夫できないでしょうか? 皆々様、「金印」はこのケースに収められています。お見逃しなく。
余り目立たない、金印のケース
余り目立たない、金印のケース
 別室になっている部門別展示室の、「ハカタイキ/都会と田舎」という展示は面白かったですよ。ハカタイキをキーワードに、田舎人にとって都会とは何だったのかを探る企画。

 ポスター・着物・看板・明治博多風俗史を通して、「きわめて物見遊山に近いニュアンスを持つと同時に、都会に行く時に着るヨソイキ<のことも指す」等と紹介しています。

ハカタイキとは、『田舎の人が特別な着物を身にまとい、特別な意識を持って博多で新しい情報に触れること』だったとか。ちなみに男性用の「ハカタイキ」は『絣の長着に羽織、山高帽に雪駄履き(せったばき)』。日ごろ身に付けるものではなかったので、この姿を見ると博多に行くことが誰にでもわかったそうです。
金印関連参考書籍

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