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 小樽から石狩〜留萌〜稚内を結ぶ、322kmの海岸ルート"オロロン街道"。そして、周辺のサロベツ原野、利尻・礼文・天売・焼尻の4島を加えて"日本海オロロンライン"と呼ぶのだとか。6月〜7月は花の季節でもあり、札幌や旭川のホテルでは「オロロン街道」を冠したツァーバスで大賑わい。海岸線か内陸の道、どちで稚内に向かうか悩んだのですが、皆さんに倣って再び留萌に出、国道232号線を北上することにしました。
鰊(ニシン)番屋、旧花田家(重要文化財:北海道遺産指定)
鰊(ニシン)番屋、旧花田家の台所
手前にヤン衆の寝床が並び、土間を隔てて網元の居住空間

 小平(おびら)を通過中、右手に豪壮な建物と鰊番屋の文字が見え思わず車を停めました。番屋とは『ニシン漁のため全国から集まってきた出稼ぎ漁民、"ヤン衆"が寝泊りした場所』で、ここは土間を挟んで網元の住居も併設された複合家屋です。

 蚕棚のように並んだ板敷きのヤン衆の寝床と、贅を尽くした網元の居住空間(いわゆるニシン御殿)。生活空間を分けるかのように設けられた、中央の巨大な台所。邸内に掲げられた彼らの生活道具やニシン漁最盛期の写真。この建物の中にはまだ往時の息づかいが残っているかのようです。網元が海を眺めてニシンの到来を告げたと言う見張り台を見上げながら、ついついあの「石狩挽歌」を口ずさんでしまいました。

オロロン鳥の看板
羽幌町に入ると電信柱には「オロロン鳥の里」の看板
 小平を過ぎ羽幌に入ると、電信柱の上にこんなかわいらしい看板が並ぶようになります。若い頃天売島に渡り、ニシン番屋を利用したユースホステルに泊まったことがあります。時代劇のセットのような趣のある建物で、同宿者と見に行った断崖絶壁のオロロン鳥営巣地(他の海鳥もたくさん飛んでいました)共々、強く印象に残っています。今はもうあのユースはないと聞くと、ちょっとセンチな気分になってしまいますね。
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